コラム

【悪夢】神ゲー・ウォークラフトⅢのリメイクが破滅的な状況に

コラム

blizzcon 2018で往年のファンを沸かせたWarcraftIII:Reforgedですが、リリースから間もない現在、破滅的な状況を呈していることが露見しました。

怒り狂ったゲーマーたちは返金を要求し、目も当てられないような阿鼻地獄と化した「俺たちのウォークラフト3」


しかし、かつては神ゲーとして一世を風靡した、伝説的なストラテジーゲーム。

そのリメイクで、いったい何が起きているのでしょうか?

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絶望的なMetacriticのレビュー

metacritic.comのユーザースコア

ゲーマーから世界一信用されていると言っても過言でないレビュー統括サイト、Metacritic.comの数値です。

Metascore‘はいくつもの権威有るレビューサイトの平均値。
これも近年の中では低い方ですが、直視出来ないほどの酷さとは言えないでしょう。


問題は、’User Score‘の方にあります。
コチラは名も無きユーザーらの書き込みで、いわば現場の生の声と呼べる部分。

ゲームによってはアンチによる工作活動もあるらしいものの、ウォークラフト3:Reに関しては、残念ながらそういう問題には見えません

圧倒的否定派多数

ユーザースコア内訳
肯定意見否定意見
91223,165

この驚くようなネガティブ意見の多さは、未だかつてMetacriticでは無かったような新記録です。

この恐るべき数値を見てもまだ購買意欲を掻き立てられるとしたら、それは生粋のブリザードファンか、或いはゲテモノ喰いのどちらかです。


それではレビューを抜粋して、いったいどのあたりが気に入らないというのか。
その部分にフォーカスしてみましょう。

否定レビュー和訳

最高にガッカリしたのは以下。
・新UIじゃない
・新規ムービー一切ナシ
・大量の古びたコンテンツ

blizzcon 2018で彼らが約束したものと違う。
グラフィック強化とシネマティクスを追加したと言うが、実際は単なるキャラクターの改良だけ。
(中略)
それだけに関わらず、ブリザードはMODコミュニティ潰しを始めた。
DotA、Tower Defenseなど、他の何千ものMOD。
MODへ知的財産権を課し、ゲームを改善しようと試みているプレイヤーから搾取するつもりだ。
更にオリジナルのウォークラフト3から一部機能を削除し、更新を強制もした。
これにより、既存の無印プレイヤーは喜びを奪われることになる。

コイツはウォークラフト3のファンにとって、紛れもなく軽蔑の対象だ。
そこには何もなく、ただ酷い銭ゲバが垣間見えただけ。
失望感すらも希薄になるような。

無印は良好に動く。なのにリマスターはバグだらけ。
・音響バグは音楽を上げたり下げたり、或いは完全に消失させる
・ユニットの音声が途切れる
・ムービーシーンのダイアログが奇妙
・死人みたいなポートレートとキャンペーンの背景画
Reign of ChaosのキャンペーンがThe Frozen Throneのバランスになっている
(以下略)



おおむね上記のような意見に溢れています。

要約すると、

  • 追加ムービーやグラフィック刷新を約束したはずが、単なるリモデルに過ぎなかった
  • Modを潰し、Modderから知的財産権のマージンを奪おうとしている
  • 無印版をリマスターに合わせて劣化させた
  • UIやフィールドは変わり映えなく、「全く新しいゲーム」とは呼べない
  • 数え切れないほどのバグ
  • マルチがプレイ不可
  • 資金回収ゲーにしか見えない

これら特徴から、ウォークラフト3:Reは総じて「フルプライスの壊れた古いゲーム」と呼ばれています。

blizzcon 2018で約束した内容とは?

以下では、blizzcon 2018で公開されたムービーシーンと、実際のリマスター版を比較した動画が公開されています。

おっとこれは、何かの過ちであってほしいレベル


確かに上記を参考にしてゲームを予約した層にすれば、この乖離はとても許せる領域ではないでしょうね。

Warcraft 3 Reforged SUCKS !!
という旨の動画が、発売直後から凄まじい勢いでアップされ続けています。

上記は無印版と、リマスター版の比較動画。

比べればグラフィックが向上しているのは窺えるものの、最新の3D映像と呼ぶには物足りなさが見えてしまいます。

無印の時点で完成されていた神ゲー

ウォークラフト3を知らない方向けに紹介すると、無印版は紛れなくゲーム史に残る神ゲーだということです。

  • 競技性の高い対戦プレイ
  • リソース管理、ヒーロー育成、コントロールの同時進行
  • シングルキャンペーンも壮大で面白味に溢れている
  • 優れたマッチングシステム
  • チームバトルや、バトロワ形式も可能
  • 再現性に富んだリプレイモードで上級者のプレイを観察可能

まだ世に’ eスポーツ ‘という言葉が生まれる前から、ウォークラフト3では最もeスポーツらしい活動を繰り広げていました。

賞金を懸けた大規模な大会が開催され、全世界のプレイヤーや動画勢は固唾を飲んで試合を見守ったものです。


上記の動画なんて、2017年のものです。
発売が2002年なので、15年経ったゲームの再生数が100万回なんです。

どれだけ愛されたゲームか、なんとなく理解出来たでしょうか?

発売前から懸念はあったらしい

あらゆる部分で完成されたゲームのリメイクだけあって、一部のファンからは企画段階で既に不安の声があったそうです。

  • オリジナルを超えられるクオリティか?
  • 単なる焼き直しにならないか?
  • クラシック版のプレイヤーを分断させることにならないか?

懸念はおおよそ現実のものとなり、あとに残ったのは、失望とため息に、返金ページへの過剰アクセスだけでした。

見切り発車の多い、昨今のゲーム業界

発売直後に大規模なバグ祭りを開催したFallout 76を彷彿とさせる、今回の’ブリパニック‘祭り。

技術的な話をすると、コンピュータエンジニア業界では割と「80%納品」というのが当たり前らしいです。

どんな傑作にもリリース直後のバグというのは絶対にあるもので、納期内で必ず完璧な状態に仕上げるのはほぼ不可能だとか。

flickr.com

然るに発売直後のユーザーというのは、いわば無料のデバッガーとも言えます。

見えなかった問題点に対してパッチやクライアント刷新を経て、徐々に作品は完璧に近づいていくのです。

つまりこの話題で言うと、そもそもゲームというのは、100%のクオリティで発売する気は無い、ということを念頭に置くのが必要なのです。


とはいえ、行き過ぎた見切り発車は今回のような阿鼻地獄を巻き起こします。

ブリザードという唯一無二のブランドへマイナスイメージを付与しないためにも、早急なアップデートを期待したいところですね。

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