Legends of Runeterraの次期アップデート内容を示した、パッチノート0.9.0が公式ページでアナウンス開始となりました。
プレイヤーの多くが疑問に思っていた部分のバランスを調整した内容で、
ある意味妥当なBuff/Nerfと思われます。
それでは以下、調整内容一覧をどうぞ。
チャンピオン
ラックス
全体的にバフを受けたチャンピオンのラックス。
公式の統計では彼女の使用率が低かったため、テコ入れで上方修正をかけたようです。
レベル1
レベル2
確かにこれまでは、レベル2カルマの「弾込め役」としてのシナジーが最も強く、単体で場をコントロールするほどの能力には感じませんでした。
とはいえ、基本的に能力自体がアタッカー/ブロッカーとして参加するタイプのものではないため、基礎値の向上がユーザーの使用率を底上げするとは少し考えづらいです。
召喚時のバリアあたりを、異なるものに変えれば面白いユニットになり得るかもしれません。
ヤスオ
レベルアップ条件にバフを受けたヤスオ。
現状ではヤスオビルドのもう片方の地域に、ノクサスしか選択肢が無いことに起因します。
レベル1
現状では、なぜノクサスしか選択肢が無いのか?
その大きな要因として、低コストの便利なスタンユニットが少ないことが挙げられます。
序盤からスタン回数を稼ぐには、
このユニットを使用する以外に無い。
レベルアップ条件の緩和に伴い、アイオニア×ノクサス一択の状況を打破出来ると考えたようです。
しかし別地域への新たなスタンユニットやスペルの追加無しには、ビルドを組み替えるほどの価値があるとも思えないのが感想です。
結果的に相対するデッキにとっては、より一層範囲スタンの脅威度は上がりました。
ヤスオとの凶悪シナジーを放つ代表格。
スペル
拒絶
「DENY合戦」と呼ばれる、ゴミの投げつけ合いに似た”拒絶“の応酬はもはや見慣れた風景です。
これまで多くの高コストスペルを葬ってきた、悪名高き害悪スペル。
しかし、遂にNerfを受けるその日がやってきました。
強すぎたこのスペルへの対抗手段として、自らもビルドへアイオニアを組み込まなければならないことは多くの人が感じていたでしょう。
かなり開発の社内でも物議を醸しているようで、今後も調整が行われることは間違いなさそうです。
もっとテクニカルなカウンター手段を持たせるために、多くのファスト/スロウスペルになんらかの発動条件を設ければ、このカードがLoRから消える日も近いでしょう。
個人的には、実装すべきカードには感じません。
背中合わせ
LoRはコンバットトリックと呼ばれる、いわゆるサプライズアタック/ブロックを愛しています。
Back to Backはその代表格とも言えるバーストスペルでしたが、破格のコストと性能が、対戦相手のゲーム体験を損なうと判断されたようです。
1枚以上の手札と5以上のマナを保持した相手には、「ともかくBack to Backを疑え」というのが現在のマスター帯の常識に感じられます。
しかし増大したマナコストをして、なおかつデッキにフルで組み込む価値があるのか、かなり怪しいラインになりました。
とても良い調整に思えます。
フォロワー
司令官レドロス
最大でネクサスに10ダメージを与える、 司令官レドロスの調整。
コストが増大し、アタックも増加。
より終盤のハイアタッカーとしての立ち位置が顕著になりました。
真紅の仲介人
巷では全く人気の無い「自傷ビルド」の、キーパーソンとも言えるカード増産役。
ブラッドミアや他の真紅シリーズとのシナジーが、より一層高まります。
これまではバフスペルが無いと一度までしかカードを生み出せなかったのが、この調整で2回以上に増えました。
しかし未だ公式の見解では、「低パフォーマンス」な自傷ビルド。
これを機に、真紅シリーズの追加や新たなシナジーユニットを期待したいものです。
断つ者ラーサ
召喚時に最も弱い敵を2体キルする、終盤の強キャラがNerfを受けます。
スペルやユニット次第では未戦闘でキルを取れていたため、マナコストが増大されました。
「デッキがシャドウアイルで、マナを一定以上残してアタックしてきたら間違いなくラーサが出て来る」
上記の概念は変わらず、ただし召喚者側のマナ管理がより厳しくなるようです。
レドロスと同じく、バランスの良い調整に見えます。
レイスコーラー
蘇生や複製によって無尽蔵に強化される、ミストレイスを扱うアグロデッキの要。
レイスコーラーがNerfを受けるようです。
確かに現状、4ターンの段階でアタック3以上を用意出来ない場合、このアグロデッキによるダメージは膨大でした。
為す術の無い状況が少しは緩和されるかと思います。
対するレイスコーラー使いも、ミストレイス自体の能力値は下降していないため、未だビルドとしては有効なままです。
なかなか好ましい調整のように感じます。
均衡の命刀
DENY(拒絶)と並んでプレイヤーから憎まれているイルーシブユニット。
中でもライフスティールを持つライフブレードは、しばしば排除スペルの無いデッキを単体でおびやかしがちです。
ミスティックショットやアバランチ(雪崩)一発で沈むか否かは、大きな差となり得ます。
また同イルーシブや、多くのチャレンジャーカードも、デフォルトのアタック値でこのユニットを倒し切れるように。
イルーシブを憎んでいるプレイヤーには朗報でしょう。
鼓舞する老師
アグロデッキにリコールと共に組み込むことで、破格のBuff性能を持っていた老師がとうとうNerf。
特にゼドやルシアンとのシナジーが凄まじく、圧倒的に固く痛いチャンピオンを早い段階で生み出せすぎていました。
1コスト帯は鉄板で3枚入るユニットでしたが、これを受けてデッキの構成は変わる可能性があります。
とはいえ開発は低ヘルスのユニットへ老師のBuffを与えることを推奨しているので、よりイルーシブの依存度が高まる可能性はあります。
貴石を纏う守護者
単体Buffの最高峰、JPがBuffされました。
老師のNerfを補う形で、通常性能がアップすることに。
5コストの割に低すぎたアタック/ヘルスが、ほどほどの数値へ上昇。
このカードをプレイする理由からは遠い部分のBuffであるものの、扱いやすさは向上しています。
闘技場の実況者
使用率の低いとされた、アタックユニット支援カードがBuffされます。
確かに、通常のマッチングではまったく見かけません。
しかしこのユニットがデッキに組み込まれない理由の多くは、アタックバフがラウンド中限定だからでしょう。
たとえヘルスが2でもほぼ瞬間的に溶けてしまうため、デッキのスペースを占有させる理由にはなりづらいと思われます。
スカトルガイスト
なんとも言えない微妙性能だった、スカトルガイスト。
エフェメラルビルド以外では圧倒的に扱いづらく、かといってユニットとしての質もイマイチなカードでした。
正直、フィアサムが付いてもこのユニットが出せる時間帯に機能するとは思えません。
全体的なシャドウアイル下方修正にバランスを取るためのバフのようで、ユニット単体の価値を見た調整ではないようです。
依然としてこのユニットに、デッキの貴重な枠を食い潰す価値は無いでしょう。
同種カードの、プラザガーディアンに何もかも負けている…
病める天才
ランク/ノーマルマッチでは全くと言っていいほど見かけないユニットの強化です。
こんなカード、あるんだっけ?というくらいの存在感。
シャドウアイル全体の下方修正を食い止めるためか、使いどころの微妙なカードのBuffが入りました。
しかし”マナスペルのみ全回復“という楔は依然として強く、デッキに迎え入れる価値があるカードにはとても見えません。
ラストブレスでマナ全回復ぐらいの、尖った能力を希望したいところです。
以上が、0.9.0のカードアップデート内容になります。
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