2018年4月24日にリリースされた、Frostpunkというゲームをご存知でしょうか?
絶望と諦観の溢れ出す凍れる町を、指導者として導くゲームです。
これが圧倒的にシビアな難易度調整に加え、理不尽で傲慢な民衆の罵倒がやけにクセになるゲームなんです。
さて今回は、そんな絶望マゾゲー、フロストパンクの魅力をお伝えしていこうと思います。
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めちゃめちゃマゾい、聖櫃のサバイバーモード攻略記事を作成しました。
とにかく寒い
舞台は氷河期に襲われた近未来。
生き残った人類はジェネレータと呼ばれる暖房機無しには生きられず、それを維持する石炭を常に要求されます。

どのモードでも初期はだいたい-20℃ぐらいからスタートするのです。
しかし右上の青い温度計ゲージが到来するたび、-10℃ずつ気温は下がっていきます。
気温が下がれば、人々の生活にさまざまな悪影響が出始めます。
- 住居が寒くなる
- 炊事場が凍って料理が作れなくなる
- 採掘現場員が病気や怪我状態になる
- とりあえず民衆が怒り出す
初めてプレイすると、民衆の怒りの矛先が全てプレイヤーに向けられることに驚くでしょう。
「寒すぎて怪我人と病人だらけだ。今日は作業効率0%な」
「寒すぎてやってらんねぇ!今日は職場全員で仕事ボイコットだ!」
「とりあえず寒い!なんとかしろ!」

アナタは無能とそしられながらも、凍てついた町をマネージメントする宿命に従うほかありません。
味方と呼べる味方はほぼ居らず、これ以上ない孤独との闘いを強いられるのです。
なにこのシチュエーション。マゾゲーマー、歓喜。
腕が悪いとボロカスにこき下ろされる

マネージメントが上手くいかないと、民衆はおおっぴらにプレイヤーを糾弾し始めます。
彼らはアナタがどれだけ苦心して町を維持しているかなど素知らぬ顔で、日々の暮らしぶりをこれでもかと嘆きまくるのです。

そりゃそうか。こんな状態じゃ。

なんということでしょう!アナタは追放されてしまいました。
粉骨砕身、町の発展に尽くしたことが評価を受け、かろうじて処刑だけは逃れることは出来ました。
しかしもうこの町に、アナタの居場所はどこにもありません。
…これがこのゲームの、いわゆるゲームオーバーとなります。
難易度ノーマルなら、そこまでのキツさはない
とはいえ上記のようなキツいシナリオは、エクストリームや生存者モードと呼ばれる高難易度プレイで撮影しています。

各シナリオは細かく難易度を自己流にアレンジ可能で、ストラテジーゲームが苦手という方でも安心の設計。
ノーマルでも初見では「わからん殺し」されるでしょうが、慣れればミスが多くても余裕をもってクリア出来ることに気付くでしょう。
ストーリーらしきストーリーはあえて省かれているため、シナリオクリア自体にはさほどの意味合いは含まれません。
しかし圧倒的な成功体験と満足感は確約されているので、ぜひとも一度はいずれかのシナリオクリアを目指してみてほしいです。
生粋のマゾゲーマー向け:生存者モード

しかしノーマルクリアなど、
まだまだスタート地点なのですよ…
フフフ…
生存者モードでは、難易度の調整が一切効かなくなります。
またゲームポーズは許されず、なおかつデータのセーブは終了時にしか行えません。

僕も死ぬ思いでアンロックしたA New Homeの生存者モードクリアですが、1.1%のプレイヤーしか現時点でクリア出来ていないようです。
しかもA New Homeは、すべてのシナリオの中でもっとも簡単なのです。
正直、他のシナリオはクリアまでの道筋すらちょっと見えないですね。

一応他のシナリオもクリア者は居るようですが、0.8%以下の世界…。
高難易度をうかがわせます。
涙をのんでブラック企業になる時も

「やっべぇ、明日の石炭足りねぇよ…」
「うわ、今日中に温室開発してもらわなきゃ…」
「もうだめだ、夜間も鉄鉱採掘してくれ!」
プレイ中に何度も訪れるリソース壊滅の危機。
指導者たるプレイヤーは、涙をのみながら労働者に延長労働や夜間労働を強いるのです。

本当はこんなことしたくない…
労働者は怪我をするし不満は溜まるし、病気になってしばらく離脱してしまうかもしれない。
しかしプレイヤーは、時に鬼にならなければならないのです。
決して、「ぐへへ、俺の毎日味わっている気持ちをおすそ分け!」という邪な気持ちで使ってはなりませんよ。
いいですね?

このゲームが闇深いのが、子供を働かせるという法律を可決させられる部分。
初めは安全で単純な労働に加えるだけですが、その奥には通常勤務への割り振りも存在しているのです。
現実で許されないような非人道的な法律も、この凍てついた世界では生き残るために選ばざるを得ない時もあります。
基本的に絶望しかない

画面内の大半のポップアップはプレイヤーに危機を知らせるものであり、ほぼ嬉しくないお知らせになっています。
グレードアップや建設完了で喜ぶ加算式のストラテジーゲームと比べて、Frostpunkはどちらかと言えば、減算タイプのストラテジーです。
ただ生きているだけで、あらゆるものが失われていくのです。

時間切れのカウントダウンが迫るほど、
「うわーもうだめだー!」という感情が押し寄せる。

いつもの。
通算で何度ゲームオーバーになったか分かりませんが、不思議とリプレイ性のあるスルメゲーなのがいいところ。
同じようにマゾゲーと呼ばれるフロムソフトウェアの作品も、気付けば何周もしてしまいますよね。

どれだけ打ちのめされても、何回でも挑戦したくなるマゾ気質。
そういう逸材を、Frostpunkはお待ちしております。
シナリオごとに特色が尖っている
非常に面白いのが、
見た目にはどのステージも単なる雪山経営なのに、実際にプレイするとその考えが正反対になる部分です。

デフォルトで用意されているシナリオは4つ。
どれも尖った特性を持っていて、同じ戦術は全く通用しなくなります。
なお、「ウィンターホームの滅亡」だけはネタバレ禁止。
とてもドラマティックな物語になるので、ぜひとも自らプレイしてみてください。
DLCもあるよ!

現在、‘THE RIFTS’ ‘The Last Autumn’ が配信中。
新たな技能や建築物を加え、さまざまな舞台でサバイバルを楽しめます。

シーズンパスを購入すると、今後リリースされる他2種類のアンロック権利も獲得出来ます。
今だと30%オフで、
お得な購入が可能。
シリーズファンなら、この機会にどうぞ。
まとめ:マゾゲーマーは絶対プレイすべき
- プレイ中の圧倒的絶望感
- 心を折る民衆の野次
- 狂気的なリプレイを促進するスルメ感
我こそは、というMなゲーマーはぜひとも。

なお、PS4版も2020 02/27に発売予定!予約は以下から。
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